ストーリー
私はこんな人! ハリー・ポッターが好きすぎて留学しちゃった!
私が丁度10歳の頃、日本ではハリー・ポッターシリーズが爆発的なヒットを果たし、テレビや本、様々なものがハリー・ポッターとイギリスで溢れていました。本を読むのが何よりも好きだった当時の私も勿論例に漏れず、ハリー達が生活する魔法学校やイギリスに思いを馳せた子供の一人です。魔法やイギリスに関する様々な書籍を読み漁り、もしも自分がホグワーツ生だったら何の寮に入るんだろうと妄想しました。そしていつしかあんな素敵な、お城みたいな学校で勉強してみたい、留学してみたいと思うようになります。
勿論これは子どもの戯言。いつか行ってみたい。憧れの海外で勉強してみたい。魔法学校に憧れた子どもは誰だって一度はそんなことを思ったのではないでしょうか。
まさか本当に13歳で留学することになろうとは! 正直思ってなかった!
中学に入学したばかりの私はある時母に、「オーストラリア行ってみる?」と聞かれました。丁度その時はゴールデンウィーク直前だったのもあり、勿論私は家族旅行の話をされているのだと思いました。誰がこの時の会話を「留学してみない?」の合図だと思うのでしょう。あれこれは旅行の話じゃないぞ、と気づいた時は既に遅く、翌年の1月私はオーストラリアの女子校に置き去りにされるのです。
特に学校以外で勉強したこともなかった私は、それこそ本当に”This is a pen.”レベルで単身オーストラリアに挑むことになりました。最初の1週間は不安と寂しさで訳もわかりませんでしたが、文字通り、喋るか死ぬか。幸いなことに友人に恵まれ、Phonicsから丁寧に教えてもらうことになります。
勿論それで現地の学生に追いつくことは出来ません。この言語レベルで学業にしがみつくのは並大抵なことではなく、私は自信をガリガリと削られていく毎日を送っていました。ですがそんな私を救ってくれるものがありました。部活動です。Phonicsを教えてくれた友人のエモリーがConcert Band(吹奏楽部のようなもの)に誘ってくれたのです。学校も何も出来ない私をみかねていたのか、音楽をここぞとばかりに褒めてくれました(賞をたくさんくれました)。私はこれしかない!とピアノと歌を始め、そこから私のオーストラリア留学は一気に明るくなったのです。卒業する頃には7つの部活を掛け持ちし、最終学年ではChoral Captainも努めました。勉強も何だかんだ英語以外ではAからB-を取ることができました(英語は恋愛小説を書く試験でDを取り、落第もしました)。
現在私は日本語と英語を両方遜色なく使い分けています。This is a penレベルだった女の子をよくぞここまで成長させてくれた。あの時部活に誘ってくれた親友と支えてくれた仲間達、見捨てないでくれた先生達には感謝でいっぱいです。
英会話講師としての想い
この仕事を意識したのは大学時代に、県の事業で月に一回幼稚園、小学校、中学校へ英語の指導に行ってきた時です。とにかく子ども達が可愛くて楽しかった。教育実習で受け持って下さった高校では短い間にたくさんの授業を担当させてもらい、教えることの楽しさだけではなく難しさも教えてもらいました。
そして実際に講師として長く教え、子ども達の成長を年単位で見守り、分からないが分かる瞬間に何度も立ち会わさせてもらいました。この時の感動は言葉で表現し切ることは出来ません。子ども達の「あー! わかったー!」の声は何度聞いても嬉しくなるものです。
私は子ども達の「わかった! 楽しい!」を大切にしていきたい。周囲に合わせるのではなく、個人のペースを大切にして成長を手助けしたい。そんな授業をお届けできるようこれからも自己研鑽し、子ども達の楽しいを一つでも多く引き出せるようにして行きます。
勉強は楽しいだけではない。時にはなかなか思うように進まなくて辛い時もあると思います。そんな時こそ子ども達に寄り添って、一緒に乗り越えて行きたいです。
「英語って楽しい!」が一人でも多くの子どもに残りますように。

